「スキップフロアー」「地下室」「リビングイン階段」は、ダメ!

「地下室」「スキップフロアー」なんか絶対に作るなよ!!

地下室はダメ

 

長く住み続けるためには、利便性や快適性は不可欠な要素です。しかし設計に工夫を凝らせば長く快適に住める家ができます。アイディアあふれるさまざまな設計プランと、その特徴をご紹介しましょう。

 

 

傾斜地に最適!! スキップフロアー!!

スキップフロアーは、階段を使ってフロアに段差をもたせたスタイルです。空間を適度にはっきりと区切りつつ、開放的にします。リビングに 取り入れればほかのスペースとつながり、 コミュニケーションが取りやすいのも特徴 です。左の例では2階のリビングとDKがスキップフロアでつながり、さらにDKか ら半階上がった3階に子供部屋が配置されています。DKがリビングと子供部屋に接しており、キッチンで作業しながらリビングの家族と会話したり、子供部屋の様子をうかがうことができます。また、家の中心にある階段は吹き抜けになっているので、どこにいても家族の気配が伝わってきます。一方、リビングの上にスキップフロアの子供部屋を設けたプランは、子供部屋は仕切りのないオープンな造りなので、リビングの家族とのコミュニケーションが取れます。ただし、階段が多くなるので、高齢者や車椅子を利用する家族がいる家には向きません。

 

スキップフロア―のメリット

●空間を適度に区切りつつ、開放的なプランを実現

●敷地が狭い、変形地、傾斜地を解決するのに有効

 

スキップフロアーのデメリット

●階段が多いので高齢者などがいる家庭には向かない

●空調機などの省エネルギー化に工夫が必要

 

 

1階オープンスペースのメリットは?

社交的に暮らすならオープンスペースに1階は完全にパブリックな空間にし、バスルームなども含めてプライベートな空間はすべて2階にもっていくという選択肢があります。敷地に限りがあるものの、できるだけ開放的な家づくりをしたい場合に、考えられる最近よく見かけるアイディアです。友人を呼んで楽しむ時間が多い分、来客が多い大など、外部の人の出入りも多いケ ースにも適した方法です。1階のオープン スペースをウッドデッキにつなげれば、さ らに開放的で人気の家ができるでしょう。さらに、仕事場を併用する時や、趣味を生かして教室を開く時は、より一層パブリックな部分とプライベートな部分をはっきり分けて、ゾーンニングしたり、動線計画をすることが大切になります。そこで、1階、2階に区別して、けじめをつけるのも有効な手法です。

 

一方、パブリックの空間の一角にグルーミングスペースとなる部屋を設けておくアイディアもあります。ここを利用してリビングをすぐに整頓できるようにし、不意の来客に備えます。日本では上地価格の上昇などから広い家が建てづらくなり、リビングと客問をきちんと分ける家は少なくなりました。リビングが家族の団らんであり、接客の場ともなります。そこで、家族の日常の動きを日隠しするための配慮も重要です。ダイニングや浴室、洗面所、トイレなどが来客の視線にさらされないかをチェックして、日立だない収納や片づけ用の部屋を設けるなど、間取りの工夫もしてみましょう。

 

オープンスペースのメリット

●来客の多い家に適したプラン

●SOHO的な作業、教室の開催などに適している

●細かく仕切らず、材料節約型でローコストに

 

オープンスペースのデメリット

●プライバシーの点で若干落ち着きがなくなる

 

 

デッドスペースを有効に利用するロフト

ロフトは本来、屋根裏部屋や倉庫の上限どを指す言葉です。建物のデッドスペースを 有効利用できることはもちろんの事、傾斜天井 などの雰囲気がデザインとしても好まれ、 最近では一般の住宅に小屋裏利用として浸透してきました。こうした空間は、収納のほかに、子供の遊び場、ホビースペース、書斎、シアタールームなどとしての利用も可能です。トップライトをつけて望遠鏡を置けば、天体観測を楽しめる空間 にもなります。また、中2階を造ったり、子供部屋の上部にロフトを設けたりと、縦の空間を広げて立体的に広く使うアイティアもあります。小屋裏や中2階で注意したいのは、あくまで物置き的な形態に限るということです。取りはずしのできない階段があったり、天井 高が一部でも1.4mを超えると、もう1フロアあると見なされ、2階建てなら3階建てとしての建築基準が求められます。

 

ロフトのメリット

●デッドスペースを有効利用できる

●デザイン的にも変化のある空間を造れる

 

ロフトのデメリット

●容積率の不算入扱いにする場合は天井高は1.4m以内に

 

 

法律上の床面積を増やさずに作れる地下室!!

リビングが狭い、敷地が限られているといった場合は、縦の空間の有効利用として、地下室に目を向けるのもひとつの選択肢です。地下室は小屋裹と同様に独特の雰囲気があります。「地下室のある家」というだけで、子供にとっては興味がわくものです。最近は建築技術が進歩しており、きちんとしたつくりなら湿気などの問題も少なく、きちんとドライエリアを設ければ圧迫感もありません。さらに、音が響きにくいといった特性を生かし、家族で音楽を聴いたり、楽器演奏を楽しんだりする、ホビースペースとして利用することもできるのです。

 

地下室で有利なのは、天井が地盤面から1m以下で、建物の住宅部分の床面積の合計3分の1までの部分は、容積率計算上の床面積に含めないことです。ただし、地下室を居室として使うには、採光、換気のために、地下室の前面に空堀を設けるなどの別の条件がこれまではありました。しかし、防湿技術の進歩などに伴い、平成10年の建築基準法改正で居室として使う条件を緩和することが決まり、地下室をプランに組み入れやすくなりました。また、総2階の住宅で1、2階と同面積の地下室を造れば、その面積はちょうど3分の1ですから、延床面積を増やさず1フロア追加できることになり、特に容積率や斜線制限の影響で2階までしか建てられない時にはとても有利なプランになります。

 

地下室のメリット

●条件を満たせば床面積に加算しないので、フロアを増やすことができる

●防音性を高めやすく、楽器演奏や大音量での音楽鑑賞ができる

 

地下室のデメリット

●居室にするなら空堀の採用など条件を満たす必要がある

●土を掘る作業などにより、施工に費用がかかる

 

 

家族の気配を感じる生活には?【リビングイン階段】

階段が玄関ホールにある家では、子供の 外出や帰宅に気づかないということになりがちです。この問題を解消するのが、リビングイン階段です。リビングのなかに階段を設 ければ、玄関と個室を行き来する途中で、 リビングにいる家族と必ず顔を合わせられます。さらに、対面式やオープンスタイル のキッチンにすれば、洗いものや調理をしていても、子供の動きに目が屈久野です。リビングイン階段にする場合に考慮したいのは、なんと言ってもデザインです。リビングにいる間 は常に目に入るので、インテリア性の高い 階段に仕上げたいところです。下の例では、階 段をLDの中央に設けていますが、コンパクトならせん階段にしているので、空間に 圧迫感を与えず、逆にインテリアのアクセ ントになります。ただし、階段の昇降音がリビングに響いて困るといった問題が生じることもあります。その場合は、階段部分だけカーペット敷きにするといいでしょう。

 

 

明るく開放的な2階リビング

密集住宅地などでは、家族の集まる場所を日当たりのよいところに置くため、リビングを2階に設けるプランが人気となっています。特に、3階建て住宅では上下の中心となる2階が、各室からのアプローチにとても便利です。さらに、2世帯の3階建て住宅なら1階に親世帯、3階に子世帯として住み分け、2階に玄関も、両世帯が交流するリビングも設けるプランが考えられます。しかし、これらのプランでは、高齢者や訪問客が外からアプローチする際に、負担がないかを注意しておく必要があるでしょう。2階リビングは、家族が交流する空間を条件のよい場所に最優先させる発想です。日本の住宅は一時、プライベートルー ムの充実を重視する傾向にありました。それまで、大家族がプライバシーなしに住んでいたことの反動でしょうか、最近は家を 細かく仕切るより、集いの場を大切にしたいという考えが最近では増えてきているようです。

 

 

狭小地でも明るく住める コートハウス

中庭がある家のメリットは、限ら れた敷地でも明るい部屋がたくさんできることです。コートハウスとは本来、中庭の まわりをすべて建物で囲んでしまった家、 つまり、外からは中庭があるのが見えない ような家のことをさします。特に都市部の 密集住宅地などでは人気となっています。あまり大きな庭を設けられない場合でも、建物を敷地いっ ぱいに建てて内側にちょっとした庭を設ければ、すべての部屋に光がさし込み、自然 を感じたり、庭いじりを楽しんだりといっ た演出ができるからです。もちろんですが、建物を凹形にすることでも同様の効果があるので、中庭もさまざまな間取りバリエーションが考えられます。デザイン上からパティオとい う呼び方の庭もあります。中庭を造ると、その分、居室に使える面積は減りますが、密集住宅地では外部に面 した部屋を多くするには、むしろ効率的な方法です。リフォームの分野でもよく「増築」ではなく『減築の勧め』」といった表現 で、暗い部屋が多い家を、中庭によって雰囲気をかえる方法が提案されています。と はいえ、設計力が求められるプランである ことは確かです。居室に当てられる面積や 実際の日照などを考慮し、専門家とよく話 し合いながら検討しましょう

 

 

上下に一体感が生まれる「吹き抜け」!!

家族でゆっくりと過ごすリビングは、広々と開放的にしたいもの。縦方向に広がりが生まれる吹き抜けを設けるのも非常に効果的です。空間をダイナミックに演出することができ、デザイン的に見ても魅力的なのが吹き抜けです。ここでは家族のコミュニケーションという視点から考えてみましょう。

 

リビングが吹き抜けのプランでは、上階の物青や声が伝わりやすく、2階の子供部屋の様子が分かります。子供が小さい家では、子供部屋にドアをつけずにオープンにして、コミュニケーションを取りやすくしましょう。子供部屋にいる子供にも階下の様子が伝わるので、来客があったり、おやつの準備をするなど、興味をひかれることがあれば、自然とリビングに下りてくるのです。遊び心のある吹き抜けもいいものです。リビング全体を大きな吹き抜けにし、子供部屋のある2階とつなげたプランです。リビング全体を大きな吹き抜けにし、子供部屋のある2階とつなげたプランです。吹き抜け部分の手すりは天然木を三角に組み、山小屋風に仕上げています。階段の壁の丸い穴は、子供用ののぞき窓です。一方、右の写真はリビングと2階のファミリースペースをつないだプランです。ファミリースペースで遊ぶ子供と、リビングでくつろぐ親が顔を合わせて会話ができます。

 

吹き抜けのメリット

●開放感に優れたデザイン

●家のアクセントとして魅力的

 

吹き抜けのデメリット

●上下に広い空間ができるので、空調機の効率が弱まる

●上階の住居スペースが狭くなる


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